AlludoグループのParallels International GmbHより米国時間2024年10月24日、macOSベースのデスクトップ仮想化ソフトウェア「Parallels Desktop for Mac」のアップデートリリースに相当する「Parallels Desktop 20 for Mac 20.1.1 Build 55740(Parallels Desktop 20 Update 1 Hotfix 1)」がリリースされ、Parallelsによる公式ダウンロードページ、及びビルトインのソフトウェアアップデーター(「Parallels Desktop」>「Check for Updates…(更新をチェック…)」)を通じて、日本語含む12言語リソースを包含するマルチリンガル版のバイナリーパッケージが入手可能となっています。
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「Kaspersky Anti-Virus」との互換性も改善
「Parallels Desktop 20 for Mac」を対象としたアップデートリリースとして位置付けられている「Parallels Desktop 20.1.1」では、全般的な安定性改善、パフォーマンス改善、バグフィックス、セキュリティアップデート等が行われており、「Parallels Desktop 20.1.0」からは、Windows(ゲストOS)において「macOS Sequoia(macOS 15)」の「Writing Tools(作文ツール)」を使用した場合に、GUIクライアント(Parallels Desktop.app)がクラッシュするケースが確認されていた問題の修正、仮想マシンにおいて発生し得たメモリーリークの修正、特定の方法で「Kaspersky Anti-Virus」をインストール、設定した環境において、GUIクライアント(Parallels Desktop.app)を起動する事ができなかった問題の修正が行われています。
システム要件について
「Parallels Desktop 20 for Mac」におけるシステム要件は、64bitプロセッサーを搭載したApple製コンピューター(Intel、Apple silicon)、ホストOSは「macOS Monterey(macOS 12)」「macOS Ventura(macOS 13)」「macOS Sonoma(macOS 14)」「macOS Sequoia(macOS 15)」となっています(ゲストOSとしてのMac OS X(macOS)のサポートは「OS X Mavericks(OS X 10.9)」〜「macOS Sequoia(macOS 15)」となります)。また、既知の問題点を含むその他の詳細が、リリースノート、PTN(Parallels Technology Network)等を通じて確認可能となっています。
また、「Parallels Desktop 20 for Mac」からサポートされた「Writing Tools(作文ツール)」は、生成モデルを齎すパーソナルAI(Artificial Intelligence)システム「Apple Intelligence」が有効化された「macOS 15.1(macOS Sequoia for Apple Silicon)」以降においてサポートされています。
「Parallels Desktop 20.1.2」リリース(2024年11月29日に追記)
米国時間2024年11月28日付にて「Parallels Desktop 20 for Mac 20.1.2 Build 51565(Parallels Desktop 20 Update 1 Hotfix 2)」がリリースされました。当版では、全般的な安定性改善、パフォーマンス改善、セキュリティ修正等が行われており、ゲストOS拡張機能「Parallels Tools」をアップデートする事によって、「Windows 11 24H2(ゲストOS)」においてスクロールが遅延するケースが確認されていた問題が修正される事となります。
「Parallels Desktop 20.1.3」リリース(2024年12月20日に追記)
米国時間2024年12月19日付にて「Parallels Desktop 20 for Mac 20.1.3 Build 55743(Parallels Desktop 20 Update 1 Hotfix 3)」がリリースされました。当版では、AppleによるARMベースのSoC(System on a Chip)「Apple M4」との互換性が改善され、当該環境におけるLinux(ゲストOS)のインストール中に仮想マシンがランダムにクラッシュしていた問題が修正されました。
この度の修正によって、Parallelsによるサポートドキュメント(米国時間2024年12月2日付にて公開された公式ナレッジベース)を通じて案内されていた暫定的な回避方法(仮想マシンに割り当てる仮想プロセッサー(コア)数を「1」に設定(「Virtual Machine Configuration(仮想マシン構成)」>「Hardware(ハードウェア)」>「CPU & Memory(CPUおよびメモリ)」>「Processors(プロセッサー)」ペインから変更可能))は不要となっています(参考「「Parallels Desktop for Mac」と「Apple M4」チップの互換性」)。