「Parallels Desktop 18.1.1」リリース、Intel MacにおけるmacOSゲストとの互換性を改善

AlludoグループのParallels International GmbHより米国時間2022年12月13日、macOSベースのデスクトップ仮想化ソフトウェア「Parallels Desktop for Mac」のアップデートリリースに相当する「Parallels Desktop 18 for Mac 18.1.1 Build 53328(Parallels Desktop 18 Update 1 Hotfix 1)」がリリースされ、現在Parallelsによる公式ダウンロードページ、及びビルトインのソフトウェアアップデーター(「Parallels Desktop」>「Check for Updates…(更新をチェック…)」)を通じて、日本語含む複数言語リソースを包含するマルチリンガル版のバイナリーパッケージが入手可能となっています。

Intelホストにおいて「Linux kernel 5.19」以降をサポート

Ver. 18を対象としたアップデートリリースとして位置付けられている当版では、Intelホストで動作するmacOS(ゲストOS)において、capsロックが適切に機能しなかった問題が修正されました。その他にも機能の追加、全般的な安定性改善、パフォーマンス改善、バグフィックス、セキュリティアップデート等が行われており、前版(Parallels Desktop 18.1.0)からの主な変更点として、以下の項目等が示されています。

  • 「Windows Server 2019(ゲストOS)」が、数日間のアップタイム後にフリーズしていた問題を修正
  • 「Launch path not accessible(起動パスにアクセスできません)」というエラーに起因して、マスデプロイメント(一括展開)に失敗するケースが確認されていた問題を修正
  • Intelホストにおける「macOS Monterey(macOS 12、ホストOS)」以降で実行した場合に、Windows(ゲストOS)を適切に起動する事ができないケースが確認されていた問題を修正
  • ゲストOSアプリケーションとして、SideFXによる「Houdini 18」を起動する事ができなかった問題を修正
  • Aurora HDRが、「OenpGL 3.3 Compatible graphics drivers(OpenGL 3.3互換性グラフィックスドライバー)」の存在を、正確に識別する事ができなかった問題を修正
  • Intelホストにおいて、「Linux kernel 5.19」以降をサポート
  • サポートされる全ての言語に向けて、関連ドキュメントのローカライズを追加
  • 幾つかの安定性、セキュリティ、及びパフォーマンス関連の問題を修正

システム要件について

当版におけるシステム要件は、64bitプロセッサーを搭載したApple製コンピューター、ホストOSは「macOS Mojave(macOS 10.14)」以降(「macOS Ventura(macOS 13)」を含む)となっています。「Parallels Desktop 17」にてサポートされていた「macOS High Sierra(macOS 10.13.6)」は 対象外となりますので御注意下さい(ゲストOSとしてのMac OS X(macOS)のサポートは「Mac OS X Server 10.5(Leopard Server)」〜「macOS Ventura(macOS 13)」となります)。また、既知の問題点を含む その他の詳細が、リリースノート、PTN(Parallels Technology Network)等を通じて確認可能となっています。