「Linux Mint 18.2 Sonya(GA版)」リリース

KDE Plasma、Xfceを含む、4種のエディションが当時にリリース

愛Linux Mint teamより現地時間2017年7月2日、Linuxディストリビューション「Linux Mint 18」のサードリリースに相当する「Linux Mint 18.2(Sonya、GA版)」がリリースされ、現在同チームによる公式ダウンロードページ、及び各地のミラーサイトを通じて、x86-64、Intel x86(i386)を対象としたisoイメージが入手可能となっています(x86-64(Cinnamon) 約1.6GB。アーキテクチャ、デスクトップ環境別に8種のエディションが提供されており、インストールCDが、そのままLive CDとして利用可能となっています)。

コードネーム「Sonya」として、「Ubuntu 16.04 LTS(Xenial Xerus)」をベースとする当版では、Linuxカーネルとして「Linux Kernel 4.8」、X.Org Serverとして「X.Org Server 1.18.4」が実装されている他、デフォルトのデスクトップ環境として「Cinnamon 3.4」「MATE 1.18」「KDE Plasma 5.8」「Xfce 4.12」、ファイルマネージャーとして「Nemo 3.4.5」、WebブラウザーとしてMozilla Foundationによる「Firefox 54.0」、メールクライアントとして「Thunderbird 45.5.1」、オフィススイートとしてThe Document Foundationによる「LibreOffice 5.1.6 rc2」、ラスターグラフィックスソフトウェアとして「GIMP 2.8.16(GNU Image Manipulation Program 2.8.16)」が各々実装されています(LTS(Long Term Support)としてリリースされている当版では、2021年までのサポート期間(セキュリティーアップデート等)が設けられています)。

Cinnamon Edition

「Cinnamon 3.4」が実装された当エディションでは、ファイルマネージャー「Nemo」のマルチプロセス化(ファイルマネージャーのプロセスと、デスクトップアイコンやバックグラウンドを表示、管理するプロセスに分割)が行われ、デスクトップアイコンは 別のNomoウィンドウに関連付けられていない、分離された別のプロセスにおいて処理されるようになりました。

また、設定デーモンの種々のプラグインも、独自の個別プロセスにおいて実行されるようになり、故に メモリ使用量やCPUの使用率を高める可能性のあるプラグインを特定し易くなっています(プラグインがクラッシュした場合にも、Cinnamonの残りのバックエンドには影響を及ぼさなくなっています)。また、より良いパフォーマンスを提供するために、CJS Javascriptインタープリターがリベースされ、「mozjs 38」において実行されるようになりました。

ユーザーインターフェイス関連では、ファイル名、サイズ、種類、更新日等に基づくアイコンの自動並び替え(Auto-arrabge)機能が実装された他、デスクトップグリット(Aligh to grid)の導入により、アイコンを行、列の何れかのグリッドに沿って、自動的に配置する事が可能となりました。また、デスクトップのアイコンサイズを、ボタンのクリックにて変更する事が可能となっています。

「Linux Mint 18.2」on「VirtualBox 5.1.26」
↑「Linux Mint 18.2(Sonya、ゲストOS)」on「Oracle VM VirtualBox 5.1.26 Build 117224」on「macOS Sierra 10.12.6(ホストOS)」

MATE Edition

「MATE 1.18」が実装された当エディションでは、「Update Manager」において、更新をより適切にフィルタリングすべくした改善が適用され、コアコンセプトが説明されたヘルプセクションが同梱された他、上級ユーザーは、スクリプト、ルーチン、或いはcronジョブを記述する事によって、アップデートを自動化する事も可能となっています。この成果は、「mintupdate-tool」と称される 新たなCLI(Command Line Interface、コマンドラインインターフェイス)の支援に基いており、レベルの選択、セキュリティーアップデート、カーネルアップデート、ブラックリストの作成等、ユーザーインターフェイスにて利用可能な全ての機能をサポートします。

また、カーネルに対する各種の情報(GNU GRUB(GRand Unified Bootloader)メニューを呼び出す方法、DKMS(Dynamic Kernel Module Support)ステータスの確認、旧カーネルへのロールバック方法等)の追加、Ubuntu HWE(Ubuntu Hardware Enablement)カーネルのサポート、カーネルセレクションウインドウの改善、「GTK+3」への移行、ファイルマネージャー「Caja」、メディアプレイヤー「Xplayer」における各種ユーザーインターフェイスの改善、テキストエディター「xed(XML text EDitor)」における機能強化、Photoビューワー「Pix」におけるユーザーインターフェイス(ダークテーマ)の改善、ドキュメントビューワー「Xreader」「Xviewer」におけるタッチスクリーンのサポート、LightDMディスプレイマネージャーを使用した 新たなログインスクリーンの実装等も併せて行われています。

今後のロードマップ、Debian Edition

2018年内は「Ubuntu 16.04 LTS(Xenial Xerus)」をベースとしたVer. 18をアップデートし、2019年よりリリース予定のVer. 19より、ベースシステムを「Ubuntu 18.04 LTS」に切り替えます。

尚、Linux Mint teamからは Debianをベースとした「LMDE(Linux Mint Debian Edition)」も提供されており、こちらは英国時間2015年4月10日付にてリリースされた「LMDE 2 Betsy(Linux Mint Debian Edition 2 Betsy)」が、現時点における最新版となっています(ISOイメージは継続的にアップデートされています)。