Intel MacとWindowsの互換性、仮想化に期待

投稿者: | 2006-01-24

Windows PCでのMac OS Xは、認めない方向へ

「Macworld Conference & Expo 2006」における Intel Mac(iMac、MacBook Pro)の発表によって、大きな関心事の一つとなっているWindowsとの互換性について、Appleサイドは「結果的に Intel Mac上でWindowsが動作したとしても、それを意図的に排除するような事はしない」「逆に一般的なWindows PC上でMac OS Xを動作させる事は認めない」との姿勢を徹底しています。

現時点では、ファームウェアやパーティションテーブル(GUIDパーティションテーブル、マスターブートレコード)の違いが、両オペレーティングシステムのデュアルブートを阻む大きな要因の一つとなっていますが、将来的に「Windows Vista」が 64bitに対応するEFI(Extensible Firmware Interface)をサポートする事によって、ファームウェアの壁は撤廃されていくでしょう。実際に、Gatewayが BIOS(Basic Input/Output System)の代わりにEFIを採用した「Windows Media Center Edition」プリインストール機種をリリースした例もあります(現状では プリインストールされているMac OS Xをアンインストールした後に、「Windows Vista」をインストールする事が必要になりそうだ、とも言われています)。

尚、期待の大きいデスクトップ仮想化ソフトウェア(エミュレータ)「Virtual PC for Mac」は、非公式ながら開発サイド(Microsoft)が意欲的な姿勢を見せています。現時点では正式決定ではなく、昨今のMicrosoftによるMac OS Xプラットフォームからの撤退(「Internet Explorer」「Windows Media Player」等)を見ていると一抹の不安もありますが、Virtual PCに関しては Windows OSのシェアにも貢献しますので、同ソフトウェアのIntel Mac対応は実現するのではないでしょうか。

マイクロソフトによるConnectix獲得(2003年)の主目的は、Windowsホストの「Virtual Server」をベースとしたサーバ仮想化ソリューション(Type 1 ハイパーバイザ)の開発にありますが、Mac OS Xホストに対する期待がコンシューマ市場において高まっている現状、このタイミングでEOLは(期待値も込めて)考えづらいと判断します(現時点では、ユーザの利用状況等も含めて Appleと共に今後の計画を検討中との事ですが、フルパッケージのWindowsライセンスとの組み合わせは、他社には真似する事のできない 大きな訴求力となるでしょうし、末永く開発を継続して頂きたいと願う次第です)。

一方で、一般的なサードパーティ製のWindows PCで Mac OS Xを動作させる事に関しては、Appleサイドで明確に「認めない」と断言しています。前述のFWやPT等といった基盤技術の相違以前に、ライセンス的に許可されないのが実状です(店頭やオンラインストアで販売されているパッケージ版のMac OS Xは、新規ライセンスではなく、アップグレードライセンスに相当し、この班のUniversal Binaryは、次世代の「Mac OS X 10.5 Leopard」が最初のリリースとなります)。

同社の首脳の脳裏には、90年代(凡そ1994年〜1998年)に経験した互換機の悪夢の教訓があるのでしょう。個人的にも、サードパーティ製のWindows PCで Mac OS Xを動作させる事に良い印象は持っていないので、現時点での対応には賛同しています。