「VMware Fusion 8.5.7」リリース、「Creators Update」をサポート

「Windows 10 Creators Update(ゲストOS)」を正式にサポート

Dell TechnologiesグループのVMwareより米国時間2017年5月18日、macOS(OS X)ベースのデスクトップ仮想化ソフトウェア「VMware Fusion」のアップデートリリースに相当する「VMware Fusion 8.5.7 Build 5528452」がリリースされ、現在VMwareによる公式ダウンロードページ、及びビルトインのソフトウェアアップデータ(「VMware Fusion」>「Check for Updates…(更新の確認…)」)を通じて、日本語含む複数言語リソースを包含する マルチリンガル版のバイナリパッケージが入手可能となっています(dmg 約467.17MB)。

Ver. 8.5を対象としたアップデートリリースとして位置付けられている当版では、Microsoftによるデスクトップオペレーティングシステム「Windows 10 Creators Update(version 1703)」をゲストOSとしてサポートした他、NAT(Network Address Translation)ネットワーク(VMnet8)にて構成されているmacOSゲストにおいて、「git clone」コマンドが適切に機能しないケースが確認されていた問題の修正、及び種々のバグフィックス、セキュリティアップデート等が行われています。

当版におけるシステム要件は、64bitプロセッサを搭載したApple製コンピュータ、ホストOSは「OS X Mavericks(OS X 10.9)」以降(「macOS Sierra 10.12」を含む)となっています。Ver. 7.0にてサポートされていた「OS X Mountain Lion(OS X 10.8.5)」は、対象外となりますので御注意下さい(ゲストOSとしてのOS X(macOS)のサポートも「10.9」〜「10.12」となります)。

尚、「Creators Update」の対応に関しては、これまでにもマーケティングマネージャのMichael Roy氏等が様々な形で現状報告等を重ねきましたが、この度リリースされた「8.5.7 Build 5528452」以降において公式なサポート対象となります。

2017年におけるリリース予定について

ホステッドUIチームを統括するマネジメントグループからは、2017年にデスクトップ仮想化ソフトウェア「VMware Fusion(for macOS)」「VMware Workstation(for Windows Linux)」において、新たなリリースを行う事で合意した旨が伝えられています(現時点で正式なバージョンナンバーまでは言及されていませんが、2016年にアップデート相当のVer. 8.5、Ver. 12.5を各々リリースしている事から、2017年はアップグレードリリースに相当する「VMware Fusion 9」「VMware Workstation 13」がリリースされると予想されます)。

「VMware Fusion 10」について(2017年8月23日に追記)

当エントリにて採り上げました 2017年にリリース予定とされる新たな版は、Ver. 10としてリリースされると発表されました。これは、米国時間2007年8月6日付にて初版(1.0.0 Build 51348)がリリースされて以来、今年が10周年目に当たる事から、Ver. 9を飛ばして Ver. 10としてナンバリングされたとの事です(正式リリースは、10月上旬を予定しているとの事です)。