「VMware Fusion 8.5.2」リリース

セキュリティ関連の修正を含む メンテナンスアップデート

Dell TechnologiesグループのVMwareより米国時間2016年11月13日、macOS(OS X)ベースのデスクトップ仮想化ソフトウェア「VMware Fusion」のアップデートリリースに相当する「VMware Fusion 8.5.2 Build 4635224」がリリースされ、現在VMwareによる公式ダウンロードページ、及びビルトインのソフトウェアアップデータ(「VMware Fusion」>「Check for Updates…(更新の確認…)」)を通じて、日本語含む複数言語リソースを包含する マルチリンガル版のバイナリパッケージが入手可能となっています(dmg 約368.0MB)。

Ver. 8.5を対象としたメンテナンスアップデートとして位置付けられている当版では、主としてセキュリティ関連の修正が行われており、ドラッグアンドドロップ機能に関連した脆弱性(アウトオブバンドのメモリアクセスが引き起こされ得た脆弱性)の修正が行われています。これは、PwnFestイベント(PwnFest hacking competition)でデモンストレーションが行われていた脆弱性に相当し、「VMware Fusion」「VMware Workstation」ラインが動作するオペレーティングシステム(ホストOS)において、ゲストOSから任意のコードが実行され得たと伝えられています(この脆弱性に対しては、The Common Vulnerabilities and Exposures project(cve.mitre.org)からは「CVE-2016-7461」、VMwareセキュリティアドバイザリからは「VMSA-2016-0019」の共通脆弱性識別子が 各々割り当てられています)

当版におけるシステム要件は、64bitプロセッサを搭載したApple製コンピュータ、ホストOSは「OS X Mavericks(OS X 10.9)」以降(「macOS Sierra 10.12」を含む)となっています。Ver. 7.0にてサポートされていた「OS X Mountain Lion(OS X 10.8.5)」は、対象外となりますので御注意下さい(ゲストOSとしてのOS X(macOS)のサポートも「10.9」〜「10.12」となります)。また、既知の問題点を含む その他の詳細が、リリースノート、VMTN(VMware Technology Network)等を通じて確認可能となっています。