Opera、Microsoft等による買収の憶測を否定

投稿者: | 2005-12-27

Googleも含めた如何なる企業からも、買収の申し出を受けていない、と説明

米Microsoftによる買収の噂が流れていた ノルウェーのOpera Softwareですが、同社は これらの憶測を否定すると同時に、Googleも含めた「如何なる企業からも、買収の申し出を受けていない」との現状を説明しています。

諾国時間2005年9月20日付にてリリースされたVer. 8.5より、自社のデスクトップブラウザを実質的にフリーウェア化(無料版からバナー広告を撤去)し、一意な独自性と多機能性に活路を見出すOpera。市場シェアが高いとは言えないながらも、ダウンロード数で従来比4倍増と上昇の気配を見せていた矢先に流れた一連のニュースは、同社の株価を過去最高レベルにまで引き上げています。

Operaといえば、アセンブラで書かれたレンダリングエンジン「Presto(プレスト)」を自社開発し、国内においては Livedoor(ライブドア)が販売を担っていたデスクトップブラウザが主力製品として広範に認知されていますが、近年では「Opera Mini」を旗印とするモバイル市場(auやWILLCOM等の携帯モバイルデバイス)や、航空機内のエンターテインメントシステム、GUIベースのHTMLエディタ、Webオーサリングツール「Adobe GoLive」におけるプレビュー用のレンダリングエンジン等、組み込み市場を含む多様なプラットフォームへの投資を進めている印象が強いです。

Microsoftの見据える先の一つがOperaと重複するのか、興味深い側面もありますが、現時点でOperaサイドは 米国時間23日に表面化した今回のインサイダ情報(Googleより好条件を提示したMicrosoftが、買収の最終段階に達しているといった内容)を完全に否定しているようですし、一部のメディアが報じている「デスクトップブラウザを狙ったGoogleへの牽制」「Windowsプラットフォーム(Internet Explorer)のWebブラウザマーケットにおけるライバル潰し(Mozilla FoundationのFirefoxに限定)」は 現実問題としては捉えづらいのではないでしょうか(Opera関係者からは「問い合わせの電話が殺到しているが、この噂は事実ではない。我々が買収される事になったという話も、買収の申し出を受けたという話も、事実に反している。先々週、我々がGoogleから買収提案を受けたとの憶測が流れたのと同じだ」といった主旨のコメントが発せられています)。

個人的な見解では、Connectix(「Virtual PC for Mac」の開発元で、2003年2月にMicrosoftと合流)の時も感じたのですが、一意で特異な技術力を有する企業には、(他社の経営判断に委ねられる事なく)独自路線で堅実な成長を遂げて欲しいとの思いを抱いています。