「Netscape 8(8.0.1)」リリース、Firefox、IEのデュアルエンジン搭載

投稿者: | 2005-05-21

Gecko(Mozilla)、Trident(Internet Explorer)のデュアルレンダリングエンジンを搭載

現在AOL(America Online)に属する部門の一つとして存続しているNetscapeですが、この度米国時間2005年5月19日付にて、同Webブラウザのアップグレードリリースに相当する「Netscape 8.0.1(GA版)」がリリースされ、現在同社による公式ダウンロードページを通じて、Windowsを対象としたバイナリパッケージが入手可能となっています(Ver. 8.0.0がリリースされた後、「Firefox 1.0.4」におけるセキュリティ修正を適用すべくして、同日内にVer. 8.0.1がリリースされています)。

日本にもインターネットが普及し、成長を始めた1990年代後半には、Mac OSプラットフォームにおいて標準ブラウザとしてプリインストールされていたNetscape(旧Netscape Navigator、Netscape Communicator)ですが、米国時間2003年6月30日付にて「Mozilla 1.4」とベースとしたVer. 7.1をリリースした後、開発要員の多くがレイオフ状態となり、その歴史が終焉を迎えるかと思われていました。

その後、多くの支持者による支援、嘆願(継続リリースを求める署名活動等)の効果等もあり、米国時間2004年8月17日付にて「Mozilla 1.7.2」をベースとしたVer. 7.2がリリースされていましたが、この度は、メジャーアップグレードに相当するVer. 8.0がリリースされました。

当版では、各種のユーザインターフェイスが刷新されている他、レンダリングエンジンとして 従来までの「Gecko」に加えて、Internet Explorerにて採用されている「Trident(MSHTML)」もサポートされています(多種多様なWebページとの互換性等も実現)。尚、Tridentに関しては、Windowsに実装されているコンポーネントを直接呼び出す仕組みが採用されているため、現時点ではWindows版のみのリリースとなっています。

私がインターネットを導入した時代は、「Mac OS 7.6」において「Netscape Navigator 3.0.4」を使用していた記憶があります。当時は、Windowsでは「Internet Explorer」、Mac OSでは「Netscape Navigator」として認知されていた程でしたが、コアコンポーネントからルックアンドフィールに至るまで、大きく様変わりしています。

現在でも標準的に採用されている暗号化プロトコルの「SSL(Secure Socket Layer)」や、各種Webサイトの更新情報等をフィード形式にて配信可能な「RSS(Really Simple Syndication)」は、Netscapeによって策定された技術。インターネットの創世記で礎を築き、多大な影響力を誇示してきた存在なだけに、今回のアップグレードが復権のきっかけになる事を切に願うばかりです。