「Linux Mint 18.3」を「VMware Fusion 10」にインストール

投稿者: | 2017-12-30

Cinnamon版で「open-vm-tools」のインストールまで

愛Linux Mint teamによるLinuxディストリビューション「Linux Mint 18.3(開発コードネーム「Sylvia」)」が、現地時間2017年11月27日付にてGAリリースを迎えました。Linux Mintは、アーキテクチャ、デスクトップ環境別に8種のエディションが提供されていますが、今回は、同オペレーティングシステムのCinnamonエディションを macOS(Mac OS X)ベースのデスクトップ仮想化ソフトウェア「VMware Fusion 10」にゲストOSとしてインストールしてみましたので、そのプロセス等を簡単に纏めてみたいと思います。

「VMware Fusion」では、米国時間2008年9月15日付にてリリースされたVer. 2.0より、Linux(ゲストOS)を対象とした自動インストール機能「Linux Easy Install(Linux簡易インストール)」オプション(「New Virtual Machine Assistant(新規仮想マシンアシスタント)」)が実装されていますが、現時点において「Linux Mint 18.3」は、同機能に非対応となっています。当エントリでは、インストーラを通じたマニュアルインストールを実践しています(ゲストOSのタイプとして「Ubuntu」を選択しています)。

「Linux Mint」では、Live CDを そのままインストールCDとして利用する事が可能となっており、インストールオプションやタイムゾーン指定、キーボードレイアウトの選択、及びアカウント設定等は、インストールプロセスにおいてファイルコピーと並行して行われる事となります。

「VMware Fusion 10」では、米国時間2017年12月21日付にてリリースされた「10.1.0 Build 7370838(現行GA版)」の段階において「Linux Mint 18.3」がゲストOSとして正式にサポートされていませんが、ゲストOS拡張機能「VMware Tools」のオープンソース実装「open-vm-tools」をカーネルモジュールとして組み込む事が可能です。

*「VMware Fusion.app」には、Linuxゲストに向けた「VMware Tools」も同梱されていますが、VMwareからは、各OSベンダ、OSコミュニティから提供されている「open-vm-tools」の利用が推奨されています(同社によるサポートポリシーでは、認定されたオペレーティングシステムでの使用を目的として、各OSベンダ、OSコミュニティから配布される「open-vm-tools」は、完全にサポートされるとの事です)。

「open-vm-tools」は、パッケージ管理システム「APT(Advanced Packaging Tool)」を通じてインストールする事が可能となっています。この場合には、「Terminal(端末)」を通じて以下のコマンドを実行します(要管理者権限)。

sudo apt install open-vm-tools

sudo apt install open-vm-tools-desktop

2行目の「open-vm-tools-desktop」は、デスクトップ仮想化ソフトウェアでのインタラクティブ機能を改善するための追加パッケージ(オプションパッケージ)です(open-vm-toolsを追加のユーザースペースプログラムやライブラリで拡張します)。このパッケージをインストールする事によって、タイムシンクロナイズ、ダイナミックレゾリューション、ホストOS、ゲストOS間におけるテキストのコピーアンドペースト、及びファイルのドラッグアンドドロップ等の諸機能が利用可能となります。尚、パッケージ名をスペースで区切れば、1行のコマンドで複数のパッケージをインストールする事も可能です。

また、プリインストールされているAPTのGUIフロントエンド「Synaptic Package Manager(Synapticパッケージマネージャ)」を通じてインストールする事も可能となっています。

「open-vm-tools」をGUIインストール
↑GUI(Synaptic Package Manager)を通じて、「Linux Mint 18.3」に「open-vm-tools」をインストール(クリックで拡大表示します)

※Linuxゲストに対して同梱されている「VMware Tools」を手動でインストールする場合には、マウントされたイメージファイルに含まれているtarボール(VMwareTools-xx-xx.tar.gz)を展開した後に、コマンドラインを通じてインストールスクリプト(~/vmware-tools-distrib/vmware-install.pl)を実行する必要があります。

「Linux Mint 18.3」では、デフォルトのデスクトップセッションとして「GNOME 2」からフォークした「MATE」、或いはGNOMEシェルからフォークしたデスクトップ環境「Cinnamon」を採用する2エディションが提供されています(「MATE」の発音は「メイト」ではなく「マテ」です。「マテ茶」の「マテ」です)。Sylviaで採用されている「Cinnamon 3.6」では、GOA(GNOME Online Accounts)が採用され、例えばファイルマネージャ「Nemo」からダイレクトにGoole Driveにアクセス可能となる等、各種オンラインサービスとのシームレスな連携が実現されています。また、Synaptics Touchpad Driverと共に Libinputがインストールされ、標準ではこちらがデフォルトのタッチパッド用のドライバとして採用されています。

「Cinnamon」では、3Dグラフィックスに向けたアクセラレーション(OpenGL等)が要求される事となりますので、セッティングエディタから当該項目(「Display(ディスプレイ)」>「Accelerate 3D Graphics(3Dグラフィックスの高速化)」)を有効化する必要があります(デフォルトで有効化されているので、そのまま使用。尚、「MATE」は、2D環境においても利用可能となっています)。

「Linux Mint 18.3」の「Firefox Quantum」
↑「Linux Mint 18.3(Sylvia、ゲストOS)」on「VMware Fusion 10.1.0 Build 7370838」on「macOS High Sierra 10.13.2(ホストOS)」。デフォルトのWebブラウザとして「Firefox 57」、つまり「Firefox Quantum」が実装されています(クリックで拡大表示します)

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