Appleから「Mighty Mouse(マイティマウス)」が登場

投稿者: | 2005-08-09

伝統のワンボタンマウスにて多機能化を実現

米国時間1997年7月26日付にてリリースされた デスクトップオペレーティングシステム「Mac OS 8(Tempo)」では、新機能の一つとして、Windowsのショートカットメニュー(右クリックメニュー)に相当する「Context Menu(コンテキストメニュー)」が導入されました。実行中のアプリケーションや当該時点におけるオペレーション、或いは選択されたアイテムのコンテキストによって 異なるメニューの一覧を提供する同機能は、非常に効率的な側面を持ちながらも、1ボタンマウスを標準とするのMac OSでは、「control」キーと組み合せなければ呼び出す事ができないという操作性が故に、そのポテンシャルがスポイルされてしまうといった側面も持っていました(その操作性を補うべくして、「FinderPop」というユーティリティを使用するユーザも多かったと記憶しています)。

その後、時代はMac OS Xへと移り変わり、各種のインターフェイス等にもWindowsの良さを取り入れてくるようになると、サードパーティ製のホイール付2ボタンマウスがドライバ要らずで認識するようになり、「Apple Pro Mouse」の機能性に再検討の必要性が囁かれるようになってきました。いよいよ純正のマルチボタンマウスのリリースも時間の問題かと思っていましたが……

しかしながら、極限までシンプル性を追求するAppleとしては、伝統のシングルボタンマウスに思い入れが強い様子。その中でAppleが出した回答は、物理的なボタンを一つに保ちつつ、(当該ボタンの)左側をクリックすると左ボタンの機能を、右側をクリックすると右ボタンの機能を呼び出す事ができるといった、論理的なマルチボタンマウスの発想でした(各種機能の調整(感圧サイドボタンの設定、「Dashboard」「Expose」等の割り当て等)は、「System Preferences…(システム環境設定…)」>「Mouse(マウス)」項目を通じて変更可能)。

個人的に試用してみた感想としては、「Apple Pro Mouse」と同様に、クリック感は若干重い(硬い)感じがしました(「Apple Pro Mouse」では、稀に当たりのようにクリック感の軽いマウスが混じっていたりしたものですが……裏面のクリック感の設定が、最も軽い設定になっているのは確認済)。スクロールボールと称される 360度スクロール対応の小型ホイールは、使い心地良好。耐久性に若干の不安を覚えましたが、指先の感覚がダイレクトに画面に伝わるような一体感は、非常に秀逸なクオリティを感じました

感圧サイドボタンは、その機能自体に馴染んでいない事もあって、現時点での評価は難しいと感じました。使い込んでくると欠かす事のできない機能となるかも知れませんが、(現時点では)感圧式に慣れていない事もあって、反応が分かり辛いと感じました。「iPod mini」で採用されたクリックホイールのような、機械的なクリック感を待望する意見も出てくるかも知れません。

製品ラインナップとしては、Microsoftの「Mobile Optical Mouse(モバイルオプティカルマウス)」等に相当する、モバイル用途の小型軽量マウスがあっても良いような気もしますが、Appleとしては初となる 純正多機能マウスとして、既存のMacユーザの反応も含めて要注目となりそうです。