「Mac OS X 10.4.3」リリース、SafariがAcid2をクリア

投稿者: | 2005-11-02

「Safari 2.0.2」では、「Acid2」テストをクリア

Apple Computerより米国時間2005年10月31日、デスクトップオペレーティングシステム「Mac OS X 10.4 Tiger」のアップデートリリースに相当する「Mac OS X 10.4.3 Build 8F46」がリリースされ、現在Appleによる公式ダウンロードページ、及びビルトインのソフトウェアアップデータ(「System Preferences(システム環境設定)」>「Software Update(ソフトウェアアップデート)」)を通じて、日本語含む複数言語リソースを包含するマルチリンガル版のバイナリパッケージが入手可能となっています(Delta 約93.8MB)。

Ver. 10.4を対象としたアップデートリリースとして位置付けられている当版では、AFP、SMB/CIFS、NFS、及びFTPネットワークファイルサービスに関する改善等が行われている他、同梱されている「Safari 2.0.2(416.12)」では、WaSP(Web Standard Project)による「Acid2」テストのクリアが特徴の一つとして伝えられています。

同テストケースは、標準規格に準拠したWebブラウザを推進する事を目的として提供されているレンダリングテスト(HTML、CSS 2.1)で、Safariの標準化への追従は、開発当初から掲げているコンセプトを一途に遂行した成果として、高く評価されるべきと考えています(非公開版では、2005年4月27日にクリア済)。

尚、「Acid2」テストをクリアしているブラウザは、現時点では3つ。Safariの他には、Alexander Claussによる「iCab」、KDEによる「Konqueror」がこれに該当し、「Opera 9.0」が、軽微なバグ1つの修正でクリアできる状況にあると伝えられています(Konquerorは、WebKitがフォークした「KHTML」をレンダリングエンジンとして採用しています)。

因に、現時点において最大シェアを獲得している「Microsoft Internet Explorer」は、次世代版(Ver. 7.0)においても「Web標準に完全対応するのは難しい」との見解を示しているようです。実際には、必要性は充分に認識しているものの、「Windows Vista」のリリーススケジュールとの兼ね合いが大きな比重を占めているのは想像に難くないでしょう。

それ程までに、IEの現状が標準から逸脱しているとも言えますが、これでは標準に沿った開発を推進しているブラウザが「非標準」のような認識を受ける悪しき現状に歯止めがかかりません。最近では、(SEO対策の意味も含めて)W3C(World Wide Web Consortium)の勧告に基づく、セマンティックで正しいマークアップを行おうとする動きが強くなってきていますが、営利目的で運営されているサイトから見れば、最大シェアの「Internet Explorer」を主対象とせざるを得ない事情があるのも事実。今後はブラウザベンダのみならず、Web業界全体で標準への追従の意識を高めていく事が強く求められてくるでしょう。