AdobeがMacromediaの買収を完了、新たなバンドル製品も発表

投稿者: | 2005-12-07

Adobe Flashを軸に、「Design Bundle」「Web Bundle」から提供開始

Adobe Systemsより米国時間2005年12月5日、プレスリリースを通じて、ソフトウェアプラットフォームに大きな変革を齎すであろう、同社によるMacromediaの買収が規制当局(米司法省)の認可を受け、米国時間2005年12月3日に取り引きを完了したと発表されています(既に、Macromediaの公式サイトには Adobeのロゴが表示されており、会社概要は Adobe Systemsの当該ページにリンクされています。また、マクロメディア社の普通株式の売買は停止され、同社の普通株式は アドビシステムズ社の普通株式1.38株を受け取る権利に変換されたと伝えられています)。

12月15日には、10~12月期と通年の決算発表を行う予定で、この席で合併後の2006年度の展望(2006年会計年度の見通し)について説明する意向と伝えられています。また、完了後の組織において、CEO(最高経営責任者)には、現Adobe Systemsにおいて同職を務めるBruce Chizen(ブルース チゼン)氏が、COO(社長兼最高執行責任者)には、Shantanu Narayen(シャンタヌ ナラヤン)氏が、ワールドワイド フィールドオペレーション担当社長には Macromediaの社長兼CEOを務めていたStephen Elop(スティーブン イーロップ)氏が各々就任する予定と伝えられています。

また、Murray Demo(マリー デモ)氏は 引き続きエグゼクティブ バイスプレジデント兼最高財務責任者(CFO)に、Adobe Systems社の創設者であるJohn Warnock(ジョン ワーノック)博士、及びCharles Geschke(チャールズ ゲシキ)博士は 取締役会の共同会長職に各々留まる事となり、Macromedia社の取締役会の会長であるRob Burgess(ロブ バージェス)氏は、Adobe Systems社の取締役会に加わる事になると伝えられています。

注目される製品ラインに関しては、インタラクティブ機能を組み合わせたポートフォリオ統合の第1段階として、「Adobe Creative Suite 2 Premium」に「Macromedia Flash Professional 8」を加えた「Adobe Design Bundle(税込 249,900円)」、及び「Adobe Creative Suite 2 Premium」に「Macromedia Studio 8」を加えた「Adobe Web Bundle(税込 281,400円)」の2ラインがリストされており、英語、日本語、フランス語、ドイツ語、イタリア語、スペイン語、韓国語等の各国言語版が用意されています。その他にも Adobeブランドのビデオソリューション(After Effects、Premiere Pro、Audition、Encore等)に「Macromedia Flash Professional 8」を加えた「Adobe Video Bundle」を2006年初頭にリリース予定と伝えられています。

各バンドルの製品構成からも見て取れるように、自社テクノロジーに対するFlashの融合に重きを置いた今回の買収劇によって、Adobeは Aldus、GoLiveに続いて、大きな資産を獲得した事となります(Adobeが 2005年4月にMacromediaを34億ドルで買収するとの計画を発表した時に、同社のBruce Chizen, CEOが「この買収は、コストの節減を齎す」と約束していた事等からも、今後のバージョンアップにて競合製品は粛清されていく事になるかと思われます)。

今回の統合によって、PDFとFlashという 2種のコアテクノロジを基盤とし、モバイルデバイスからハイエンドサーバまでを幅広くカバーするソフトウェアプラットフォームの推進を可能としたAdobeは、デザイン、パブリッシングの分野を ほぼ独占した形となります。今後は、Microsoftに真っ向から挑むのではなく、マーケットリーダーとして真の意味でのオンリーワンを目指す、としているBruce Chizen, CEOの 彼が本当に見据えている先は、もっと大きな所にあるように感じます。

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です

CAPTCHA